1. 社会実装

アジアがんフォーラムが考えるがんUHC社会実装とは、アジアの地域社会の文脈の中での専門家と専門知の配置を俯瞰的に捉え、望ましい有機的構造を考案することで、アジアの人々を誰一人取り残さないがん医療を実現することである。

治療技術の進展や高齢化、ライフスタイルの変化等によりがんを抱えて生きてゆく人たちが、病院の外側であるアジアの地域コミュニティーに急増しているが、社会は未だその状況に対応できておらず、患者や家族が多くの困難に直面している。一方治療現場においても、グランドデザインがないなか、現場の専門家が課題解決に尽力し、局所の最適化を繰り返すことでがん医療を支えてきた経緯があり、重層的に絡み合う困難事例を引き起こしている。このような構造的課題によって、医学の発展や、治療機器の進展、AI・ビッグデータや遠隔医療等のテクノロジーの進化を十分に生かすことに困難を抱えており、イノベーションの恩恵を十二分に享受できていない。

課題が山積するアジアのがん医療であるが、国際的な対がん活動は欧米主体で行われる途上国への支援のフレームワークが主流であり、必ずしもアジアの人々の暮らしの実態に即したものとなっていない。そこでアジアがんフォーラムはアジア地域において、土地の人々の暮らしに即したがんUHCの実現を俯瞰的視点から考え、医療にとどまらない幅広い専門家らの協力を得て実践することで、持続可能な社会の在り方を目指していく。


TOYOTA財団国際助成

2021年度国際助成プログラム
テーマ:「アジアの共通課題と相互交流 -学びあいから共感へ-」日本と中国の地域コミュニティにおける誰ひとり取り残さないがんと暮らしを問い直す学びあいの構想と実践


JICA草の根活動

JICA草の根協力支援にて黒竜江省ハルビン市における医療教育プロジェクト
2014-2017


BEAUTY Program

「わたしを美しく生きる」
(BEAUTY-Bringing Education And Understanding To You)


放射線治療UHC

アジア地域で普及が遅れている放射線治療について、その構造的課題を分析し、社会実装のための提言を行う

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